導入事例から見る「伝えるウェブ」の活用例

「伝えるウェブ」チームでは、サービスを導入いただいたお客様から事例取材を行っています。

当記事では実際に、導入いただいた現場でどのように「伝えるウェブ」を使っていただいているか、伺ったお話などをもとに取り上げます。

重要な情報を、音声で読み上げたい(「政府広報オンライン」ウェブサイト)

2024年の事例です。「政府広報オンライン」では令和6年能登半島地震で被災した人のために大事な情報をまとめ、記事やPDFの形で閲覧できるようになっています。

「政府広報オンライン」の該当記事はここから見ることができます。

こちらのウェブサイトでは、PDF文書と一緒に「音声読み上げ」があり、記事の内容を機械音声で聞くことができます。これは管理画面内「やさしい日本語エディタ」のMP3ダウンロード機能で音声データを作成していただいています。

「やさしい日本語エディタ」と「MP3ダウンロード」のボタン

エディタで編集したあとで「MP3ダウンロード」ボタンを押すと、MP3(音声データ)として取得できます。またルビを振った後であれば、ルビの通りに読み上げる音声データを取得することができます(月間50ファイルまでとなります)。

※「MP3ダウンロード」を使うには、「設定」→「エディタの設定」から「音声ファイルエクスポートを有効化する」の操作が必要になります。

広報紙で「やさしい日本語」の文章を書きたい(福生市様)

こちらは東京都福生市様の事例です。

伝えるウェブの管理画面内には「やさしい日本語エディタ」が搭載されています。

コピー&ペーストした文章、あるいは直接入力した文章に対して「やさしい日本語」変換を行うことができるということです。(ウェブサイトの変換に使っているものと同じ辞書を用います)

福生市役所の秘書広報課様では、市の広報の執筆にお役立ていただいたということでした。

市の広報紙「広報ふっさ」で、コロナウイルス関連の情報発信をしています。そこで、「やさしい日本語エディタ」が役に立ちました。やさしい日本語のページを作成する際に「どう言い換えて良いかわからない」という時があります。エディタはやさしい日本語の言い換え結果を出してくれるので便利ですし、参考になっています。

(出典)導入事例:東京都福生市様より

災害時に備えた、情報提供の準備をしたい(ひたちなか市様)

次は茨城県ひたちなか市様の事例です。

上述の「やさしい日本語エディタ」には「画像ダウンロード機能」があります。

ひたちなか市 情報政策課様では、エディタでやさしい日本語を書いてルビを振り、それを画像化する機能を試されたそうです。

防災訓練の折に「やさしい日本語」の画像を作成しておき、災害時に迅速に対応できるように備えているとのことでした。

市の防災訓練の際に告知をするんですが、伝えるウェブのエディタを使うと画像が作れるじゃないですか。これで「やさしい日本語」の告知画像を作っておいて、X(旧Twitter)のポストに添付することを試みています。この機能を使って、定型文を作っておけば、災害時に情報提供が速やかに行えると考えています。

(出典)導入事例:茨城県 ひたちなか市様 より

Xに画像を添付した様子

画像:ひたちなか市のX(Twitter)の投稿

学校現場での事例1(富士市様)

続いて静岡県富士市様の事例です。

市内の小学校・中学校を対象に「やさしい日本語エディタ」を導入いただいています。

「学校からのお知らせ」をメールで配信されており、そこに「やさしい日本語」のPDFファイルを添付してみたら効果を実感した…というお話をいただきました。

学校からのお知らせを保護者に周知するためにメールを送るという仕事があります。そのメールに「やさしい日本語」で書いたPDFファイルを添付するという対応をしたことがありました。

登校時間の変更などをメールで流しても外国籍のご両親にはうまく伝わらないことがあり、行事の日などの朝、学校まで電話がかかってくることが頻繁にありました。「やさしい日本語」で添付するようにしてから、明らかに電話が減ったと実感しています。

(出典)導入事例:静岡県 富士市様・富士市立伝法小学校様 より

「やさしい日本語エディタ」には、先述の画像ダウンロードと同じように「PDFダウンロード」ボタンを設置してあります。このボタンからPDFファイルを作成されているとのことでした。

「やさしい日本語エディタ」と「PDFダウンロード」ボタンの画像

 

学校現場での事例2(古賀市様)

続いて福岡県古賀市様の事例です。2022年からウェブサイトの「やさしい日本語ボタン」をご利用いただいています。小中学生に配備する一人一台のパソコン端末のデスクトップに「古賀市公式ウェブサイトへのショートカット」を貼り付け、さらにこのURLを「伝えるウェブ」で変換した後のURLにするという工夫をしているそうです。

デスクトップ・ショートカットのイメージ画像

「伝えるウェブ」は「通常版」の場合、やさしい日本語変換後およびルビ振り処理の後のページは「tsutaeru.cloud/」で始まるURLに変わります。このようにURLが別にあることにより、やさしい日本語を必要とする人に変換済みのサイトをすぐに見せることができます。これをQRコードなどにして配布物に掲載する…といったことも可能です。

以下は、古賀市まちづくり推進課のご担当者様からのコメントです。

こどもたちに分かりやすく伝える

古賀市は、全ての小中学校の児童および生徒に1人1台のパソコン端末を配備していますが、市のホームページの中には、こどもたちにとって難しい表現や言葉があることから、「伝えるウェブ」を活用し「やさしい日本語」化した市のホームぺージにダイレクトにつながるようにしたショートカットをデスクトップに貼り付けて活用しています。こどもたちが学校生活などに関する各種相談について理解しやすいよう工夫をしています。 「やさしい日本語」は、外国につながりのある方だけでなく、こどもたち、ご高齢の方、障がいがある方など、みんなにわかりやすくメッセージを伝えるためのことばであると改めて感じました。

ページの総ルビ化を効率的に実現(札幌国際プラザ様)

最後は北海道より「公益財団法人札幌国際プラザ」様の事例です。

ウェブサイト「さっぽろ外国人相談窓口」において、外国人住民向けの「やさしい日本語ぺージ」のルビ振り作業にご利用いただいています。

「やさしい日本語」を1つの言語として分けたうえで、説明文にルビを振ってあるページを作成しています。

「さっぽろ外国人相談窓口」やさしい日本語のページ

ルビをつける手段はいろいろありますが、やさしい日本語に自動で言い換えることができる機能は他にはないので、やさしい日本語エディタはかなり活用しています。このボリュームを自分たちだけで訳すのは大変だったと思うので、本当に助かりました。

(中略)

今回、英語・中国語・韓国語・ベトナム語は翻訳会社にお願いしましたが、やさしい日本語については、やさしい日本語エディタを活用して自分たちの手で作成しました。

(出典)導入事例:公益財団法人札幌国際プラザ様 より

ウェブサイトで漢字の上でルビを出すためには、以下のようなHTMLを書くことでもルビ振りは可能ですが、手間がかかることは言うまでもありません。

<p><ruby>高<rt>たか</rt></ruby>い<ruby>所<rt>ところ</rt></ruby>へ<ruby>逃<rt>に</rt></ruby>げてください。</p>

「やさしい日本語エディタ」では、変換した後で「HTMLを表示」ボタンを押すことで、上記のようなタグを自動で書き出すことができます。
やさしい日本語エディタの「HTMLを表示」ボタンの画像

書き出した結果が下記の画像です。この画面からタグをコピーして、皆さまのウェブサイトの編集画面に貼り付けることで、ルビのあるぺージを作ることができます。

やさしい日本語エディタで「HTMLを表示」ボタンを押した結果

以上、「伝えるウェブ」の使用事例でした。「やさしい日本語」の業務や取り組みにお悩みであれば、お気軽に試していただきたいです。

ぜひ「お問い合わせフォーム」から、試用のご相談をお寄せください。オンライン会議でより詳細にご紹介することもできます。

導入事例からの抜粋ですので、ぜひ個別の記事もご覧ください。