伝えるウェブは少しずつバージョンアップを行っており、新機能が追加されていっています。大きめのリリースについては都度お知らせしているのですが、細かな改善なども日々行っており、比較的最近追加された新機能と利用方法について改めてご紹介します。
ホームページに JavaScriptコードを貼り付けるだけで、以下の機能を提供します。
音声読み上げ機能では、ホームページの発信側が固有名詞などの読み方を登録することで、正確な読み上げを実現します。今回の機能追加で、ホームページのテキストをやさしい日本語に自動で言い換えた後のテキストを音声ファイル化し、ユーザーがそれを音声で聞くことができるようになります。
JavaScriptスニペットを利用している場合は「tsutaeru.js」を「tsutaeru-v2.js」に置き換えることで、やさしい日本語化後のテキストを選択して読み上げることができるようになります。独自に実装している場合は「https://tsutaeru.cloud/polly.php」を「https://tsutaeru.cloud/polly-v2.php」に差し替えてください。
<script src="https://tsutaeru.cloud/assets/snippet/js/tsutaeru-v2.js?api_key=[APIキー]&button=easy,ruby,polly"></script>
伝えるウェブのもう一つの機能は、伝えるウェブの管理画面のリッチテキストエディタ上で自動言い換えの機能を利用できます。機械による言い換え後の文章を手動で調整できたり、人の手で作成した文章に一括でふりがな(ルビ)を付けたり、分かち書きすることのできる「やさしい日本語エディタ」です。
作成したふりがな付きテキストは、そのままMicrosoft Wordにコピー&ペーストでき、また、以下のファイル形式にエクスポートできます。今回新たにMP3フォーマットをサポートしました (月間50ファイルまで)。音声化については Amazon Polly を利用しています。
機能を有効化するには伝えるウェブのログイン直後の画面(ダッシュボード) で、やさしい日本語の「設定」をクリックして「音声ファイルエクスポートを有効化する」にチェックを入れて、設定を保存してください。読み上げピッチ、スピード、声の設定をすることもできます。
伝えるウェブでは、ふりがなを付けるのに HTMLの ruby (rt / rp) 要素を利用していますが、電子メールやLINEでテキストを送りたいケース、SNSにやさしい日本語化後のテキストを利用したいケースに対応するために「新たに括弧付きふりがな」を生成できるモードを追加しました。
やさしい日本語の「設定」をクリックして「ルビの書式」「ルビの代わりに括弧中にふりがなを追加する」にチェックを入れます。開始文字(初期値「(」)と終了文字(初期値「)」)を入力して、設定を保存します。
エディタへテキストを入力して「やさしい日本語」(または「ふりがなをつける」)ボタンをクリックすると、これまでのルビ付きHTMLの代わりにふりがなを括弧で追加したテキストが表示されます。
そのままメルマガやSNSにコピー&ペーストしてご利用ください。
HTMLのルビだとあまり気にならないのですが、括弧付きふりがなだと気になるのがふりがなが振られる語彙の単位です。
「危険(きけん)せい(せい)」よりは「危険性(きけんせい)」のほうがスッキリして読みやすいですね。「特定(とくてい)非営利(ひえいり)活動(かつどう)法人(ほうじん)」といったように、デフォルトだと IPA辞書に登録されている語単位でふりがなが付けられてしまいます。
こういったケースに対処するには辞書機能を利用してください。単語と読みを登録するだけで構いません(その他のオプションはすべて無視してください)。尚「ふりがな」欄を空欄で保存すると、システムが自動でふりがなを追加して保存してくれます。意図しなかった結果になった場合のみ修正して保存してください。