アルファサード・eboard・SmartHR 合同で、やさしい日本語に関するウェビナーを開催しました

公開日  :  2024-04-23 16:00

2024年4月18日、「アルファサード・eboard・SmartHR合同主催 ウェブでの情報提供とやさしい日本語 別ウィンドウで開きます と題してウェビナーを開催しました。多くの皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。

アルファサード・eboard・SmartHR合同主催 ウェブでの情報提供とやさしい日本語

やさしい日本語とは、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語のことです。

地震などの災害があったとき、必要な情報を外国人にもすぐに伝えるために始まりました。今では、都道府県や市区町村の役所などで、日本に住む外国人にわかりやすく情報を伝えるために使われています。

このウェビナーでは、インターネット上のサービスを作っている3つの民間企業・団体が、やさしい日本語の活用について話します。やさしい日本語が、たくさんの人が暮らしやすく活躍できる社会の役に立つと知ってください。

伝えるウェブに関わる中でやさしい日本語に取り組む企業が増えてきたと感じており、みなさんがどのような取り組みをされているのか興味があったので一参加者として拝聴しました。

外国人支援のための言語ソリューション -日本人にも役立つやさしい日本語-

トップバッターは株式会社SmartHR アクセシビリティ本部 リュウホンギさん。

「連続した漢字が怖い」というお話がとても興味深かったです。年末調整や人事労務手続きにまつわる用語は日本語が母語の我々にとっても全然やさしくないのに、実際に外国人従業員の方が手続きされるのは想像を絶する大変さがありそうです。用語の説明を文書化するだけではなく、音声だったり動画だったり様々なアプローチがあるといいなと思いました。

本題とは逸れますが、母語ではない言語で流暢なセッション、とても素晴らしかったです。

「働く」× やさしい日本語 by SmartHR|note 別ウィンドウで開きます

ユニバーサルな学びの実現に向けて ーやさしい日本語を元にした「やさしい字幕」の挑戦ー

続いて、NPO法人eboard 代表理事 中村 孝一さん。

「映像授業に字幕がほしい」というリクエストから始まった「やさしい字幕」への取り組みのお話。話していることをそのまま文字にするのではなく、シンプルでわかりやすい字幕をつけることで、ひとりでも多くの人に届くようになる。大変な道のりだったと思われますが、困っている子どもたちの学びを支援する素敵なお話でした。やさしい日本語化をすると、自動翻訳の精度が上がるという話は我々も実感している部分で、頭を縦にブンブン振りながら聞いていました。

映像授業とデジタルドリルで学べるICT教材eboard(イーボード):NPO法人eboard 別ウィンドウで開きます

ウェブ開発者がやさしい日本語に取り組んでわかったこと

ウェブ開発者がやさしい日本語に取り組んでわかったこと - ウェブでの情報提供とやさしい日本語 発表スライド from junnamacom

最後は、アルファサード株式会社の創業者で伝えるウェブの開発者、現在は技術担当取締役である野田が登壇しました。

やさしい日本語は外国人だけではなく、視覚障害者・聴覚障害者、知的障害者など多くの人に役立つことがわかってきました。伝える相手によって、やさしい日本語の正解はひとつではなく、耳で聞いたときにわかりやすい表現を使ったほうがいいケース、漢字の読み方がわかるようルビがついたほうがいいケース、ルビが邪魔になる人はルビを消したりルビの無いものを用意したほうがいいケースなど、本当に多種多様です。

アルファサードでは「やさにちウォッチ 別ウィンドウで開きます」というやさしい日本語の情報を集めたメディアを運営していますが、ルビの大きさや色への工夫、分かち書き、ルビと分かち書きのオン/オフ、フォントの切り替え、音声ファイルの提供など、さまざまな手段で情報を取得できるよう工夫しています。その反面、ルビ付きのHTMLに潜む課題があることも把握していますが、ウェブでの情報伝達におけるやさしい日本語には、やはり可能性を感じています。SNSでの活用も今後ますます増えるのではないでしょうか。

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最終更新 : 2024-04-23 16:32